STUDY in JAPAN

TOPJ 実用日本語運用能力試験の実施にあたって

亡き国松昭先生の遺志

東京外国語大学
名誉教授 国松 昭

日本では、最近、留学30 万人計画が考えられている。もっとも留学と限らず、来日の最大は中国人であることはかなり以前からそうであった。今後、この傾向はますます大きくなることは明らかであろう。
日本留学のためには、「日本語能力試験」その他の試験があることはよく知られていよう。そして、その「日本語能力試験」は、日本の大学や短大に入学するための試験ではあるが(本来この試験の発足時には、日本語の能力レベルを見る目的であったはずだが、外務省と文部省(現文科省)の関係もあって、大学・短大入学資格に用いられることが多くなった。)が、入学以外でも、日本企業、中国の日本に関わりのある企業等に就職する場合でも、日本語の能力のレベルは重視されている。上海などでは、「日本語能力試験」必勝というセレモニーまで開催されている。
たしかに、「日本語能力試験」は一つの目標である。しかし、「日本語能力試験」は、先に述べたように大学入学のため、という色彩が強くなっているため、入学後に必要な学術論文を読む力や、講義理解の点などにアクセントが置かれている面がなしとしない。ために、聴解力、日常の会話力、挨拶の仕方などにおいては、やや不足している面もある。
本試験は、大学進学のみならず、日中の企業で日本語を必要とする場合をも含めてそれにふさわしい日本語力を計ることを目的としている。もとより、理想の段階に到達しているなどとおこがましい気持ちはないが、今後とも中国側の意見を十分に聞きあるいは共に相談しつつよりよき試験問題を作成したいと念願している。今回はそのささやかな第一歩である。欠点の指摘、こうありたい、こういう事も必要だというようなご意見をいただきたいと切望するものである。

 

以上 TOPJ委員会として この思いを忘れることなく「日本を」知って頂く為にこの美しい日本語・日本文化等を世に伝播したいと切望するものである。

主催:TOPJ実用日本語運用能力試験実施委員会

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